聖地巡礼の際には周辺の迷惑にならないようご注意ください。
ららぽーとTOKYO-BAY
概要
船橋市浜町にある、記念すべきららぽーと第一号店。第一号店だけあって、店舗数440、店舗面積は国内最大規模となっている。界隈ではマッ缶自販機があることでも有名である。
ここが俺ガイラー的にポイント高い!
八幡や渡航先生をはじめ、俺ガイラーたちがおそらく愛飲しているであろうMAXコーヒーの自販機がある。八幡があの嬉々とした表情を見せるのは、この自販機と戸塚・小町に対してくらいだろう。
Reminiscence
「まぁ、いいや。あたしも撮ろっと」
言って、スマホを取り出すと、たっと踏み出して、俺の隣に立った。つい今しがたまで自撮りをしていた俺の横に並ぶと、特に合図をするでなく、ぱしゃりと写真を撮る。その流れるような動きに、否やを唱える暇もなかった。おかげでたぶんひどい間抜け面をしていることだろう。もっとも、先に許可を取られたところで、結局真っ赤な頬で目を逸らした間抜け面を晒していたことに変わりはないと思うけれど。
だから、まぁ、今の写真のほうがちょっとはマシなはずだ。
「……その写真、送っといてくれ」
「うん」
12巻 pp.307.
ギャラリー
IKEA立川
概要
八幡と結衣が、小町の合格祝いか誕生日祝いを買いに来た場所。もはやデート。「あっちのイケアも見に行ってみる?」と結衣は指差しているが……
ここが俺ガイラー的にポイント高い!
聖地特定班を泣かせた聖地。なぜか立川。船橋から立川までは電車で一時間かかるのだが……修学旅行でのスポットを回る速さといい、なるほど、奉仕部はなかなか良いフットワークをしているようだ。
Reminiscence
「よし。目的も果たしたし、帰るか」
「果たしてないし帰らないし……」
意気揚々と引き上げようとする俺の袖を由比ヶ浜がため息交じりに掴んで引き留める。
「あ、じゃあ、あっちのイケアも見に行ってみる? 結構、雑貨とかあるし」
12巻 pp.308.
IKEA
概要
スウェーデン発祥の家具量販店。IKEA特有のテーマ別モデルルームでの八幡と結衣のやりとりは、二人の過去と未来に思いを馳せるに相応しい空間だったのではないだろうか。
ここが俺ガイラー的にポイント高い!
八幡と結衣が小さい頃の夢について語り合った場所。結衣がそっと呟いた幼き頃の夢は、結末を知る数々の俺ガイラーたちの心を揺さぶった。
Reminiscence
夢見る子供さながらに、元気よく言った由比ヶ浜に、思わず苦笑してしまった。
けれど、そんなあどけない表情を浮かべたのは一瞬だけで、彼女はすぐに大人びた顔になる。
ふっと微笑むと、由比ヶ浜はベッドを立つ。そのまま子供の頃の夢を置き去りにするように、一歩、また一歩とゆっくりと足を送りだす。
「……あと、お嫁さん、とかね」
背中越しにそう言って、由比ヶ浜はくるりと振り向いた。
12巻 pp. 313.
中高浜公園付近交差点
概要
数々の名シーンの舞台である中高浜公園近くの交差点。本物を求めて再出発した八幡だったが、その関係性に違和感を感じていた。その答えが陽乃に告げられた場所だ。
ここが俺ガイラー的にポイント高い!
総武高校の卒業生である陽乃。文化祭の時はわからないが、おそらく久しぶりに歩く通学路だろう。たくさんの何かを諦めて大人となった陽乃は、この道に何を思うのか。
Reminiscence
「共依存っていうのよ」
彼女が囁く、その言葉はどんな本物よりも真実めいた冷たい響きを持っていた。
言葉の意味自体はうっすらと把握している。自身と特定の相手が互いの関係性に依存し、またその関係性に囚われていることに対して嗜癖してる状態と物の本で読んだことがある。
「ちゃんと言ったじゃない、信頼なんかじゃないって」
陽乃さんは楽しげにくすくす笑っていたかと思うと、その笑みを淫靡に歪め、さらに続けた。
「あの子に頼られるのって気持ちいいでしょ?」
12巻 pp.346.
中高浜公園
概要
稲毛高校の近くにある公園。八幡と結衣が一緒に帰る時は、ほぼ必ずと言っていいほどこの公園の前を通っている。泣いてしまう聖地ランキングでは、トップを争っているらしい。ソースは私。
ここが俺ガイラー的にポイント高い!
2期4話でも登場した時は、結衣が「……好き、なの」という涙まじりの告白の舞台となっていた。結衣推しの方は必ず訪れるべき聖地となっている。
Reminiscence
そこまで全部考えて、出し尽くして、絞り出して、心の中に残っているのは心残りだけだ。
でも、それだけは言いたくない。一番かっこ悪い理由だから。だけど、言わないと進ませてくれないんだ、この先生は。そうやって俺に言い訳させてくれているのを知っている。
だから、額を押さえ、本当に嫌なんだと大きく息を吐いて伝えてから、小さい声で口にした。
「……いつか、助けるって約束したから」
12巻 pp.153.
ASA高洲高浜
概要
美浜区高浜にある新聞販売店。産直品やチケットなども販売している。プロム中止の危機を、雪乃を助けるために、八幡が結衣に別れを告げたあとに結衣が見上げた空にその看板が映っていた。
ここが俺ガイラー的にポイント高い!
八幡を笑顔で見送った後になされる結衣の独白。心を動かされない俺ガイラーはいないでしょう……
Reminiscence
涙が止まってくれてよかった。
本当に急に流れたからびっくりした。ちょっと油断した。うまくごまかせてよかった。
すぐに隠れられてよかった。すぐに行ってくれてよかった。すぐに戻ってこなくてよかった。
あたしが泣いてしまったら、彼はここから動けないから。
だから涙が止まってくれてよかった。
あたしは、可哀想な子になんてならないんだ。だって、そしたらまた彼は助けてくれちゃうから。あたしのヒーローだから。
あたしの友達が困ってたり、悩んでたりしたら、彼はきっと助けるんだ。あたしのヒーローだから。
最初の最初から、彼はあたしのヒーローだったから。
あたしはもう助けてもらったから。あたしの「いつか」はもう終わっちゃったから。
だから、ヒーローじゃなくていいから、ただ傍にいて欲しかった。
ヒーローじゃないのを知ってるから、ちゃんと傷つけて欲しかった。
12巻 pp. 358.
(株)加藤新聞舗 YC稲毛ベイタウン
概要
読売や日経、千葉新聞を扱う新聞舗。千葉県内にいくつか営業所があるうちの一つ。結衣が涙を見せまいと隠れたところ。結衣の涙を一番吸ってしまった聖地となった。
ここが俺ガイラー的にポイント高い!
本当の気持ちを隠して、抑えてきた結衣の想いが、涙となって溢れでた場所。エンディングも相まって、最後まで涙なしに見れた俺ガイラーは少ない。
Reminiscence
行かないでって言えなかった。
なんで助けるのって聞けなかった。
もう優しくしないでって言いたくなかった。
彼女が考えていることも思っていることもちゃんとわかっていて、でも、彼女みたいに諦めたり、譲ったり、拒否したりできなかった。
すごく簡単なことのはずなのに、あたしは何もできなかった。
全部、彼女のせいにしてそうしなかった。
彼女が彼に依存したみたいに、あたしは彼女に依存したの。
全部押し付けてきたのはあたしのほうだ。
だから、これでいいはずなのに、今もずっと涙が止まらない。
涙が止まらなければよかった。
12巻 pp. 359.