俺ガイル聖地巡礼in京都(場所順)

京都の聖地をご紹介!

京都駅エリア

京都駅

概要

京都市下京区にある、京都の交通の要所。2期1話及び2話に登場する。八幡たち総武高校生徒は新幹線から下車して京都観光を始めた。関東出身の俺ガイラーは中学、高校時代に修学旅行で京都を訪れる際に使ったのではないだろうか。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

新幹線を使って聖地を向かう俺ガイラーからすれば、京都駅を拠点に東西と巡礼しやすい。バス路線も豊富で、目の前には京都タワーなど、多くの観光地が存在する。俺ガイルの聖地以外にも、京都の魅力を感じられるので時間があったら是非訪れてほしい。

Reminiscence

クラスごとにバスに乗り込む。ここでも新幹線と似たような席順となった。

戸部と葉山が一緒に座り、その列には三浦と由比ヶ浜。その前の列に大岡、大和のペアと川崎、海老名さんのペアといった具合だ。

ここで一番重要なのは俺と戸塚が一緒に座っているということだろう。

7巻 pp. 121.

京都駅 屋上庭園

概要

京都駅ビルの屋上にある、正式名称「大空広場」という無料の展望台。高さ54メートルから京都市内を一望できる。広場全体はガラス張りになっており、西側からは西山、北側からは京都タワー、東山、四条の繁華街が目の前に広がる。高さ規制がある京都では、高いビルが少ないため、貴重な展望台でもある。夜にはほんのりライトアップされ、植栽された竹とともに夜景を楽しめる。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

2期2話にて海老名さんと待ち合わせたスポットだけあって、印象に残っている方も多いのではなかろうか。展開的にはシリアスな場面で使われたが、この場所は先述した通り、景色が良い場所だ。水がきれいな場所に蛍は生息すると同じように、リア充カップルはきれいなもの、可愛いものがあるところに生息する。例えイチャコラしてようが、心の中に八幡を思い浮かべ、何とか耐えよう。

Reminiscence

変わる世界の中で、変わらずにはいられない関係はたぶんあるのだろう。

取り返しがつかないほどに壊れてしまうのも、きっとある。

だから、だれもが噓をつく。

―けれど、一番の大噓つきは俺だった。

7巻 pp. 265.

京都タワー

概要

2期1話に登場した、地上100メートルの展望台から京都一望を見渡せる、京都のランドマーク。世界一高い無鉄骨建築として知られている。地下3階には大浴場、地上45メートルにはレストラン&バーなど、充実した設備が整っている。集合写真を撮る際は、八幡直伝アウトレンジスタイルを参考にしよう。初心者必見だぞ。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

京都タワーの営業時間は現在、午後11時から19時(最終入場は18時30分)となっているため、帰宅際の最後の思い出として京都を一望できる京都タワーに訪れるのもいいかもしれない。京都巡礼の最後に聖地に思いを馳せながら、最高の景色を眺め聖地巡礼のフィナーレを飾ろう。

Reminiscence

近代的な建物と寺社仏閣が入り混じり、そこへ人々の営みが溶け込んでいる。

千年前と変わらぬ街とて、その在り様は日々変わる。

千年王城と謳われようと変化をしていく。けれど、この都が賛美されるのは、変わらずにいるからだ。本質的な部分、根幹が揺らがずに、保たれ続けているからこそ人はこの街を好む。

7巻 pp.261.

京都駅ビル 大階段

概要

京都駅ビル屈指の観光名所として知られている。段数は171段と、日光東照宮の家康が眠る奥社と同じくらいの段数であることからして、とても多いことが伺えるだろう。夕方にかけて現在は京都駅ビル開業15周年を記念したイルミネーションが点灯されているらしい。(現在昨今の情勢から消灯中とのこと)ここも集合写真スポットなので、写真を撮る際の掛け声は「はい、ピーナッツ」に決まりだ。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

場所が分かりにくいが、京都駅ビル4階の西側(伊勢丹側)に全長70メートル、高低差35メートルの大階段が見えてくるはずだ。写真を撮る際には十分に周りに気を付けて撮影してほしい。

Reminiscence

「はろはろ~、お待たせしちゃった?」

その声に首を振って答える。

肩までの黒髪に赤いフレームの眼鏡。薄いレンズの奥にある瞳は澄んでいる。顔の造作も体のパーツも小作りな印象を受ける。図書室のカウンターにでも座っていたらそれはもう見事に絵になるだろう。

今回の、俺の、依頼人、海老名姫菜が立っていた。

7巻 pp. 261.

清水寺エリア

清水寺 仁王門

概要

京都といえばこの神社!というくらいに有名な清水寺の正門。原作ではこの地をバックに写真撮影を行っている。清水寺の中でも多くの観光客が訪れている人気スポットである。雪乃が奉仕部の教室でも読んでいたぢゃらんをもって立ち寄っているのも印象的だ。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

仁王門を下っていくと、本家西尾八つ橋のお店がある。小町のお土産リストにも入っていたお店の一つで、お値段も250円からと良心的だ。旅のお供、お土産にもばっちりなお店となっている。八つ橋をお土産にする際は回っている間、悪くならないように注意しよう。

Reminiscence

紅葉も盛りを過ぎたとはいえ、観光客の数は多い。

京都でも屈指の人気スポットである清水寺一帯はものすごい人出だった。

仁王門をバックに集合写真を撮る。

残念ながらこれは強制発生イベントなのでスキップできない。

みなそれぞれ気の合う仲間たちで固まり、一匹狼たちはここでも自らのレゾンデートルを問い直すことになるのだ。

7巻 pp.121.

石碑

概要

先ほど紹介した清水寺 仁王門のすぐ近くにある、念彼観音力(ねんぴかんのんりき)碑。意味はかの観音の力を念じたならば……、という意味らしい。なるほど、わからん。八幡が興味深そうに見ているのは、彼が日本史選択だから、ということでいいのだろうか……。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

法華経の観音経に、13度も出てくる言葉。観音様のお力を念じれば、色々な苦しみ、危険、困難から解放されると13のたとえ話とともに説かれているらしい。清水寺にはほかにも石碑があるので、散策しながら見つけてみては?

Reminiscence

「それよか、面白そうなとこ見っけたからちょっと行ってみようよ」

「後でな」

ダブルタスクができるほど優秀でもない。まずは目の前のことから終わらせてしまいたいタイプの人間なのである。あるいは嫌なことは後に回したいだけでもある。

俺の言葉が気に入らなかったのか、由比ヶ浜は俺を軽くにらんでむーっと睨む。

「……仕事忘れたの?」

7巻 pp. 124.

随求堂

概要

戸部と海老名さんをくっつけるために入った胎内めぐり。アニメでは結衣のお願い事をする姿に八幡、そして多くの俺ガイラーが見惚れてしまったシーンでもある。彼女はいったい何を願ったのか気になるところである。暗闇の中を胎内と考え、暗闇の中を歩き続けることで生まれ変われる、と言われている、パワースポットの一つでもある。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

100円で行うことができ、本当に真っ暗の中をひたすら進んでいくため、暗所が苦手な方は注意が必要だ。また、体験できる時間も9時から16時と比較的短くなっている(現在は昨今の情勢のことを鑑みて中止)。また、縁結び、安産、子育ての神仏をお祀りしているので、是非平塚先生には年1、強いて言うなら毎日通ってほしい。

Reminiscence

「お願い事、決まった?」

闇の中の無駄な施策を由比ヶ浜の声が打ち消した。

「ああ」

答えたものの、別に決めていない。……そうだな、とりあえず小町の合格祈願にしとくか。

7巻 pp. 129.

地主神社

概要

縁結びの神様をお祀りしていることで有名な地主神社。作品中ではあーしさんが大吉を引いて大喜びしていた姿はとても微笑ましかったのではなかろうか。恋占いの石という、平塚先生も挑戦していたアトラクションは目を瞑って離れているもう一つの石に歩いて触れたらその人の恋が叶う、と言われている石で、沢山の人が挑戦している。……ほんと、早くもらってあげて!

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

縁結びの神様が祀られているだけあって、聖地としてではなく、普通に観光として想いを寄せるあの子やその子と来るのも盛り上がるだろう。だが決して下心をみせてはいけないぞ。スマートにお神籤を高いところに結ぶところから恋は始まる、頑張れ、俺ガイラー!

Reminiscence

「高いところのほうがいいらしい。結んでやれば?」

俺が戸部に視線を向けて言うと、それを理解したらしい戸部が海老名さんに手を差し出した。

「お、そ、そっか。ちょ、まかしてみ?」

「あ、ありがとー。さすが男子」

7巻 pp. 144.

音羽の滝

概要

健康、恋愛、学業の願いが叶うとして有名な音羽の滝(おとわのたき)。清水寺の名前の由来にもなっているそう。真ん中が恋愛成就、左が学業成就、右が延命長寿らしい。ちなみに滝の後方に紫外線殺菌の機械があるため、知らない人と間接キスすることはないので安心してほしい。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

平塚先生が身を乗り出して大五郎の空ボトルに汲んで持ち帰ろうとしていたが、音羽の滝の水は音羽霊水としてビン詰めで500円で販売している。1年以上保存が可能なため、興味がある方はぜひ購入を検討してはいかがだろうか。また、水の飲み方にも作法があるため、一度並ぶ前に確認しておくとわたし的にポイント高いっ!

Reminiscence

まぁ、そういうことだよ。

俺は滅菌済みの柄杓を取ると、手近な滝から水を受け、それを一息に煽った。冷たくて美味い。

「べ、別にそんな気にしなくていいのに……」

……俺は気にするんだよ。だいたいそれで飲んだら味とかわかんなくなっちゃうだろうが。

7巻 pp. 146.

天下一品・平安の森エリア

天下一品 総本店

概要

京都のラーメン激戦区に佇む、全国に店を構える天下一品の総本店である。原作発売当初は千葉になかったが、現在は柏にも出店している。箸にかかる重量感がこれまたいい……。凶暴なうまみを、是非味わってほしい。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

八幡たちが食べたこってりラーメンは680円と良心的価格で提供されている。ラーメンには追加オーダーで「ネギ多め」のオーダーもお忘れなく。こってりスープにシャキシャキネギがよくあうんだなぁ、これが……。総本店には限定メニュー、豚重ギョーザ定食もおススメ。

Reminiscence

口元についたスープをナプキンで拭うと、えらく真剣な表情になった。

「……凶暴な旨味ですね」

わぁ、的確ゥ。

7巻 pp. 172.

ホテル 平安の森京都

概要

八幡たち総武高校が泊まったホテル、平安の森。中は改装工事が入っていて、当時の面影が少し無くなってしまっているが、洋室メインの客室など、美しい景観を持つ。ゆきのんが見ていたパンさんのぬいぐるみが売っていた売店がなくなってしまっている。残念……。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

現在Go toトラベルキャンペーンで、かなり宿泊代が下がっているので、是非宿泊を検討してみてはいかがだろうか。ただし、MAXコーヒーは売っていない模様。ぜひ関東圏から聖地巡礼をする際は、MAXコーヒーを持参するのもいいだろう。京都にも相棒はMAXコーヒー、君に決めた!

Reminiscence

「クラスメイトの話題の矛先がこちらに向かってきてね。どうしてああいう話が好きなのかしら」

ど、どんな話題だったんだろう……。興味もなくはないのだが、聞くと怒られそうな雰囲気があるので聞き出せない。ここは無難なことを言っておくべきだろう。

「けど、話を聞かれるんなら興味を持たれてるってことだろ。いいんじゃねぇの?」

「他人事のように言うけれど、そもそもあなたが文化祭のときに……」

「お、俺?……いや、待て。俺は悪くない」

7巻 pp. 160.

丸太町通り

概要

雪乃と八幡が夜二人でホテルに向かって歩いた道である。つまりそういう道である(違う)。雪乃の可愛らしい姿に心を撃ち抜かれた人もいるのではないだろうか。主もそのうちの一人である。東は鹿ヶ谷通り、西は右京区嵯峨釈迦堂大門町までの、京都の主要な通りの一つである。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

沿線沿いには京都御所、大極殿跡、岡崎神社などの有名な寺社仏閣及び歴史的建造物が立ち並ぶ。京都での観光の移動手段として有名な京都市バスを利用したことのある人ならば、一度は通ったことがあるのではなかろうか。京都市バスは1日乗車券があるので、是非それも有効活用してほしい。

Reminiscence

雪ノ下は数歩俺より先に行く。

が、その足が不意に止まった。周囲をきょろきょろしている。

……まぁ経験則というやつなのか。なんとなく雪ノ下が今何に困っているか、理解できた。

「そこ、右な」

「……そ、そう」

7巻 pp. 174.

天王町交差点

概要

2期1話にて、雪乃と八幡が二人で平安の森に向かって帰っていった際に通った交差点。雪乃の1期ぶりの方向音痴で迷う姿が久々で新鮮であったことは鮮明に覚えている。夜に外で歩く姿を見られたくないという雪乃が普段見せない乙女心を見て主は萌え苦しんだ。なんだあのかわいい生き物は.……。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

こういう道路では現地に住む方や、観光客の方とすれ違うことが多くなるため、十分に気を付けながら撮影や思いを馳せてほしい。可愛い後輩との約束ですよっ!

Reminiscence

「……あなたはそうでも、私は困るもの」

歯切れの悪い言葉につい聞き返す。まぁ、言いずらそうにしてることは聞こえてないふりしてやるのもマナーと言えばマナーなんだが。

「何が」

「その……、こんな時間に、……一緒にいるのを見られると、ちょっと……」

7巻 pp. 176.

龍安寺エリア

方丈庭園 (石庭)

概要

2日目にて、八幡、結衣と雪乃が偶然出会った石庭。水を使わず、白砂と石のみで構成された枯山水庭園として世界的にも有名。配置された15の石はどの角度からも一度にすべてを見ることができないそうだ。有名な中国の故事の「虎の子渡し」を表現しているので「虎の子渡しの庭」という別名もあるそうだが、確証はない。虎はネコ科だし、雪乃が相当興味を示すのもうなずける。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

近くに原作で訪れたと記述された仁和寺や金閣寺もあるので時間に余裕のある俺ガイラーはぜひ訪れてほしい。作中では仁和寺までタクシーを使ったが、京都の移動ではタクシーもお勧めだ。京都は関東や大阪と比べて比較的料金が安く、友人たちと乗れば料金を割って一人あたりを安くしたり、気になるあの子と距離が縮まったりするらしい。いや、知らんけど。

Reminiscence

「虎の子渡しの庭、という別名があるのよ。どのあたりが虎なのかと思って」

ほう。やっぱ虎もネコ科だから気になったんですかね。

虎の子渡しねぇ……。俺もどのあたりが虎なのか立って眺めてみた。

なるほど、わからん。

7巻 pp. 205.

伏見エリア

伏見稲荷大社

概要

お稲荷さんと親しまれる、1300年続く神社。3日目に雪乃、八幡、結衣の三人が最初に訪れた場所で、海老名さんが八幡に含意があるであろう一言を呟き、今後の展開に暗雲が立ち込めはじめた場所である。千本鳥居が世界的な知名度を誇り、多くの広告の背景にも採用されたり、若者にはインスタ映えスポットとしてこれまた人気があったりと、いわば京都を代表する観光地だ。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

八幡たちは四つ辻で下山したが、実際の伏見稲荷大社のお山めぐりは4キロほどあるとされており、実質的な登山に近い。千葉で多くの聖地巡礼を経験してきた俺ガイラーは是非参拝していただきたいが、おそらくすべての聖地を回るのには時間が足りなくなる可能性もあるので、ご自身の旅程と要相談いただきたい。ただ、四つ辻からでも素晴らしい景色が望めるので、京都市街の美しい景色を俺ガイルとともに感じてほしい。

Reminiscence

「それじゃ、私が見れないしおいしくないし!もっとさ、私がいるところで男子が固まってるのを見るのが一番いいんだけどなー」

その言葉の意図することを、俺は正確に捉えることができた。

そして、そのことこそが彼女が奉仕部に相談に来た理由なのだ。

ただ理解してもそれで対応策までわかるわけでもない。とりあえず、今はまだ。

7巻 pp. 231.

嵐電 嵐山エリア

京福嵐山本線 嵐山駅

概要

路線自体が観光地と化している、京都市を代表する駅の一つ。駅を降りると雄大な山々が広がり、四季折々様々な姿を見せる。駅前は観光客でいつも賑わい、渡月橋へとつながる道は京都の名物品が並ぶ。駅の中では夜にライトアップも行われていたり、足湯があったりと、駅だけでも楽しめそうな設備が整っている。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

嵐山観光の起点になる場所で、駅から少し北に行けば京都五山第一位に列せられている天龍寺、南に行けば渡月橋に着くので、観光で疲れたら休憩スポットとして駅前のカフェやベンチで休みながら抹茶やスイーツを楽しむのも良いだろう。俺ガイルだけでなく、その土地の良さを知るよい機会になるはずだ。

Reminiscence

駅に降りると、紅葉のモザイク壁画とグラデーションの山並みが見える。

ああ、なるほど。こりゃ大人たちが行きたがるわけだよ。思わず息が漏れた。

「……」

あの雪ノ下でさえ、静かに息をのんだ。

7巻 pp. 232.

渡月橋交差点前

概要

嵐山駅から渡月橋へつながる交差点。奉仕部の三人の仲良く肉まんを分けるシーンがBGMとともに多くの俺ガイラーの胸に染み込んで、何週もアニメを見ている方々はこのシーンを思い出して涙する方も少なくないはずだ。「あたし、この部活、好きなの。好き……なの」この言葉が一番可視化された、八幡の修学旅行の良き思い出の地である。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

人通りが多いので、食べ歩きも一興ではあるがぜひ注意して聖地巡礼を楽しんでほしい。繰り返しにはなるが、観光客だけではなく、働いていらっしゃる方や、お住まいの方など、様々な人がいる。少しの気遣いで自ずと行動は変わってくると思うので、俺ガイラーとして迷惑をおかけしないよう、十二分に気を付けてほしい。

Reminiscence

ちょっとお洒落じみた感じの小綺麗な道々に、ファーストでジャンクな感じの食べ物屋が並んでいた。通りがかると香ばしい匂いに誘われる。

由比ヶ浜が。

はむっとコロッケを齧り、唐揚げを食い、牛しぐれまんを頬張る。ま、まぁほら、お昼食べてないから仕方ないよね。これが昼飯代わりみたいなところあるもんね。

7巻 pp. 233.

嵐香堂付近

概要

「京都銘菓 おたべ」のわかりやすい看板が目印の手土産屋さんの嵐香堂さん付近。京都の名産品、生八つ橋などを販売している。店員さんの対応もよく、観光客も多く訪れるという。目の前の通りでは人力車でにぎわい、活気のあるところだ。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

あまりのおいしさに食べ過ぎて夕食が入らなくなることには注意。お隣の雪乃に控えめに注意される。すかさずそれを聞いた結衣が牛しぐれまんを分けてくるが受け取っては……、うん。なんだか餌付けされている気分だ。悪くない。働かずに食べる飯はうまい。

Reminiscence

「えー、これどうしようゆきのん」

「はぁ……、少しだけね」

はむっと頬張る雪ノ下の姿が珍しく、思わずまじまじと見てしまった。なんだか人に慣れないキツネリスを手懐けたような感動がそこにはあった。

観察していると、雪ノ下にじろりと睨まれた。

「あなたも手伝いなさい」

7巻 pp. 234.

竹林の小径

概要

最終日の夜、戸部が海老名さんに告白しようとした場所。場所選定のときに結衣が「ここだ!ここがいいよ、たぶん! ……こ、告られる、なら」と受動態で言うくらいに、昼間は左右を覆う青々とした竹の間から差し込む日光が、夜は足元の灯篭と竹林全体がライトアップされて雰囲気抜群。京都の旅行雑誌にもよく掲載されているスポットだ。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

葉山や海老名さんが守りたかったもの、戸部の思い、それを理解してしまった八幡。雪乃、結衣の言語化できない悲痛な思いも相まって、俺ガイル続を象徴する名シーンが繰り広げられた場所である。そんな彼ら彼女らの思いを考えながら、わたし的には絶対訪れてほしい聖地のひとつだ。

Reminiscence

「ああいうの、やだ」

幼子のように弱々しい声で呟くと、由比ヶ浜の手がするっとほどけた。

そのまま、一歩、二歩と、距離は離れていく。

追えるわけがない。

俺は。

ただ天を仰いだ。

青白い光を放つ竹林のトンネルは凍えそうなほどに冴え冴えとしている。

月はもう見えなかった。

7巻 pp. 260.

嵐山 渡月亭

概要

八幡たちが最終日に宿泊した旅館。渡月橋からすぐという好立地と嵐山の天然温泉が楽しめる素敵な旅館である。明治時代から由来がある歴史あるお宿で、なんと露天風呂付客室もあるそう。聖地巡礼の宿泊先候補としてぜひご利用いただきたい。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

なんと一か月前でもすでに客室がほぼほぼ埋まっており、宿泊を考えている方は早めの予約を推奨したい。まだわたしは宿泊したことがないが、俺ガイラーたるもの、一度は宿泊してみたい旅館である。(ぜひ宿泊経験がある俺ガイラーは感想を改善案受付フォームやTwitterなどでわたしたちに伝えてくださると嬉しい。)

Reminiscence

「戸部も彼女持ちかー、俺と遊んだりしなくなるんだろうなー」

言って戸部をチラチラ見る大岡。すると、戸部も反射的に返す。

「そんなことねーからー。ってかやべ、今それどこっじゃなかった、やべー」

が、すぐに緊張状態に戻った。その背中を大和がどやしつける。

「大丈夫だ」

このまま無限ループに突入しそうだった。それにしても楽しそうだな、こいつら。

7巻 pp. 237.

渡月橋

概要

9世紀に道昌が架橋したことからはじまる、桜と紅葉の名所。俺ガイル続では2話に葉山と八幡が対峙したシーンで登場した。桂川の美しい川の流れに反射する日の光を背景に、葉山の思いが語られる。八幡の独白とともに、八幡がこの後とった行動のキーポイントになるシーンだ。ぜひ川岸に腰かけて、原作を読み直してほしい。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

どんな天気だろうが美しい姿を見せてくれるので、写真撮影にはもってこいの場所である。観光スポットとして名高いので、自分なりの1枚を撮影してほしい。お勧めは橋を背景に原作七巻を撮影すること。ぽんかん⑧先生の絵とともに、最高の思い出を作ってほしい。

Reminiscence

ただ、それでも。

変わりたくないという、その気持ち。

それだけは理解できた。

理解してしまった。

7巻 pp. 243.

東映太秦映画村

ちゃんばら辻指南

概要

時代劇でおなじみの、迫力満点のチャンバラの実演が見れる。映画村自体江戸の町を再現した場所で、吉原通りや池田屋など、歴史好きにはたまらない場所なので、ぜひ心の中の材木崎……、材木?いや、財津くんだったっけな?の我が右手に宿りしなんたらを発動させながら楽しむといい。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

作中でも海老名さんや戸部がやっていたように、新選組や舞妓さんなどの時代衣装の体験もできるので、興味がある俺ガイラーは是非試してSNSにアップしてほしい。もれなく賛辞が届くだろう。新選組グッズなども豊富らしいので、京都のお土産にはぴったりだ。……ほら、そこ!木刀なんて何に使うの!早く戻してきなさい!と修学旅行先の先生の姿が思い浮かぶ人もいるだろうが、木刀だって素振りしたらなんかかっこいいし、多分なにかしらに使えるはず。欲しいものを買おう。

Reminiscence

恐竜ちゃんが池に消えていくのを俺たちが見送ると、立ち込める妙な沈黙。誰もが皆、シュールすぎる光景に動きを止めてしまう。

「……。次、行こうか」

「そ、そうだべ!次、次!」

7巻 pp. 183.

史上最恐のお化け屋敷

概要

映画村を代表するアトラクションで、2022年9月にリニューアルオープンし、史上最恐のお化け屋敷がさらにパワーアップした。お化け屋敷プロデューサー、五味氏と映画村美術装飾班による最恐コラボは訪れるものすべてを恐怖に陥れる。人が脅かすタイプのお化け屋敷が一番怖いという八幡の言葉からもわかる通り、とにかく怖い。ホラー系が苦手な方には参加を推奨しないが、怖いもの知らずの方は挑戦してその恐怖を味わってきてほしい。

ここが俺ガイラー的にポイント高い!

ミッションを達成する形式のお化け屋敷だそうで、終わった後の達成感は相当なものだとか。気になるあの子と挑戦して吊り橋効果を期待するのも良いかもしれないが、自分自身が川なんとかさんのように無言の本気ダッシュを決めてしまうと効果薄。戸塚君のように自然とふるまってこそお近づきになれるだろう。わたし的には、ぜひ玉縄さんと折本さんに行ってきてもらいたい。頑張れ、玉縄さん!

Reminiscence

「ありがと」

その手を握られる。まぁ、優しさってやつだな。いわゆるひとつの人情。紳士の所業だ。人として当然のことをしたまでだ。ジェントルメンなので仕方ない。

「じゃ、ゴールまで行こっか」

由比ヶ浜は明るく笑うと、すっと手を放す。

「急ごっ」

7巻 pp. 189.

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