【レポ】AnimeJapan 2023 俺ガイル

おことわり

本レポートは、AnimeJapan2023にて筆者が紙にメモを取ったり、実際にステージを拝見したりして得た情報によって構成されています。その為、あくまで一ファン目線の感想や、発言意図とは離れた記述をしている場合があります。ご了承ください。

東京ビッグサイトに集った、歴戦の俺ガイラーたち

リアル開催完全復活!アニメの祭典のはじまり

2023年、3月25.26日の両日に、AnimeJapan2023が東京ビッグサイトにて開催された。本イベントは日本全国様々なところからアニメを愛する人々が集まり、イベントステージや各企業ブースの展示会が行われるのだが、わたしたちが愛する俺ガイルも、25日にTVアニメ10周年直前スペシャルステージと銘打ち、トークショーを開催。リアル開催完全復活、ということでステージチケットは落選者も多く見受けるほど、25日最初のステージながら大人気。改めて多くのファンがこの作品を追いかけていることを実感した。

最初のステージということもあって、集合場所は東展示場と西展示場をつなぐ通路。なんとか雨を避け、室内でゆっくりと待つことができた。到着次第、FFさんと合流。会場内コンビニエンスストアの前では、おそらく集合して一緒に参加する方たちであろうか、多くの人でごった返し、イベント開始の高揚感に溢れていたのを強く覚えている。

いざ入場

集合時間の9時5分、いよいよ待機列が動きだし入場開始。検温や荷物チェックなど、やるべきことを済ませてチケットを提示し、それぞれの座席へ。

残念ながらステージ内の撮影は禁止されていたので、実際の雰囲気をお見せすることはできないが、とにかくステージまでの距離が近い! 後ろは14列ほど、横は40強の座席が密集して並べられており、ステージが細かく観覧できた。また、隣のステージでもトークショーを行っており、一色いろは役の佐倉綾音さんが大ファンでおなじみの常守朱某氏の声が漏れて聞こえてきて、何とも耳が幸せな会場だった。そして、いつもの俺ガイルのイベントよりも女性ファンがたくさん来場されていてとても驚いたのを覚えている。

開演時刻10分ほど前には、新作アニメの宣伝やそれに関連するグッズの宣伝が舞台中央のモニターで行われ始め、多くの方が釘付けになっていた。そして、開演直前になるとステージカラーが水色、ピンクに。ははぁ~ん、つまり、俺ガイルカラーってことだな?

開演。そして念願の……

開演時刻となり、いつものBGMが流れ、春擬きとともにキャスト陣が登場!

今回の参加者は、比企谷八幡役江口拓也さん、雪ノ下雪乃役早見沙織さん、由比ヶ浜結衣役東山奈央さん、一色いろは役佐倉綾音さん、戸部翔役堀井茶渡さんに加えて、われらが原作者、わったりーん!こと渡航先生。しかし、最初の登壇には現れず、「あれ、わたりんは?」と少し困惑した。それでも、このメンバーが生でわたしたちファンの前に現れるのは俺ガイルFes.Final 以来。お久しぶりの皆さんに感動さえ感じた。

茶渡さんが司会を務められ、まずは自己紹介。江口さん、早見さんと続き、東山さんの番に。東山奈央さんのの俺ガイルイベントの自己紹介と言ったら、アレ。

……そう! 「やっはろー!」

ついに、ついに、東山さんの掛け声と一緒にやっはろーって言えた……。(涙)前回の俺ガイルフェスでは声出し禁止だったので、2019以来のみんなでやっはろーではなかろうか。うれしい、うれしいよ……。と、限界オタクがエモエモの実を発動してしまった。あの元気なやっはろーからしか摂取できない栄養素があると思う。ぜひ今後のイベントでも毎回やっていただきたい。むしろ毎日起きたら以下略。

やはり、俺の見どころはまちがっている。

なんともツッコミどころの多いタイトルだが、今回のイベントのメインコーナー。10周年を前に、もう一度俺ガイルを見返していく際にキャスト陣が選んだ俺ガイルの見どころを紹介していくコーナーで、なんと1期、2期、3期と全て紹介していただいた。ここからは前回の俺ガイルトークショーレポート同様に、キャストの皆さんの実際のお話をメモした範囲でお伝えしていく。先述の通り実際の発言意図とは異なる場合があるため、ご覧になる際はご承知いただきたい。

まずは、1期の一押しポイントから。

皆さんが後半から選ぶ展開になり、江口さんはその理由を「1期はコメディ要素が多かったですけど、後半の方で問題が、あっているのか、まちがっているのかを掘り下げったから」と語り、東山さんをはじめ皆さんもそれに同調。完終わって見直すと予兆があったんだな、という気づきがあったと教えてくださった。そして早見さん、江口さんが選んだ文化祭最後のシーンでは、”絵”のお芝居だけで描かれているもののすごさについて早見さんが熱弁。「八幡の手首だけが動くシーン」だけにも、多くのことが意図されているという。そして茶渡さんがキャスト陣、司会という立場ながらファンの気持ちを代弁してくださり、開始早々胸が熱くなった。そしてあまりの盛り上がり具合に、「これ収まります?」と仰られると会場は爆笑。熱が入ると時間を忘れて話に熱中してしまうキャスト陣、あまりにも作品愛に溢れていて素敵な現場だったことが想像できた。

愛のグラデーションと、仲良すぎなえぐわたちゃど

選ばれた見どころは画像の通り。多くの俺ガイラーも共感する場面が多いのではないだろうか。私個人は佐倉さんの「口説いてるんですか…無理です の変遷」にうんうんと沢山頷いてしまった。この場面について佐倉さんは、「1期はオーディションに落ちてて、2期から参加する際に‟ここに入っていくのか”という結構、プレッシャーがあって、でも、いろはすについていったらうまく入っていくことができて、このシーンも、特に自分の中では変えていこうと思って変えていったつもりはないんですけど、うまくグラデーションになっているのは自分でも気づいていなくて……」とお話しされ、東山さんも「なんか言い方にも愛があるよね」と同調。無関心、ちょっと怒る、興味を持ち始めている、ちょっと悪くはないかも……。というグラデーション、視聴者、読者の皆さんは気づけたのか、とても気になるところである。

そして、アフレコ時の素敵なお話をしていただいた。アフレコ時には本当にいろいろなニュアンスを現場でトライし、5時間以上かかった日もあるそう。実際放送を見て、「こんなセリフこんな風に自分が発してたっけ」、という新たな発見も多く見つかったらしい。たくさんのスタッフ、キャスト陣の努力が、こんなにも素敵な作品に仕上がり、多くのファンに愛され続けていった理由だろう。また、余談だが、アフレコの後は毎回飲みに行くそうで、どんなにアフレコ時間が伸びてもえぐわたちゃど(江口さん、堀井さん、渡先生のグループ名。アニメ放送時には3人でリアタイするほど大の仲良し)の3人は飲みに行っていたらしい。相変わらず仲がよろしいことで……。ちなみにAJの入りも3人で来られたらしく、なんと一緒のホテルに泊まっていたらしい。いや、なんか、本当、仲良すぎる(白目)。

エモいが連発!見どころ溢れる名シーン

最後は3期。おそらく全視聴者が号泣、爆笑したであろう名シーンがずらり。

早見さんはいろはのシーンを熱弁。気持ちの揺れとともに八幡に絡んでいく姿が大好きという。これに佐倉さんが反応し、「いろはの爪跡の残し方がすごいですよね、いろはすモノローグとか語りだすと大変かなとおもってもうちょっとライトに……(笑)」と会場を笑いに包み込んだ。

そして、結衣の終わらせないで のシーンを選んだ東山さん。結衣が二律背反の気持ちの中で揺れていた姿にはどうしても苦しくなってしまうらしい。それに茶渡さんは「我々ファンも同じくらい泣いてますからね!」と即座に反応。もはやキャストなのか一ファンなのかわからない茶渡さんであった。

そして、江口さんはサウナから出てくる八幡を待つ3人のシーンを選択。影像が流れている際には開場からは「エモい……」「うわ、エモい……」とエモエモの実の能力者の皆さんが思わず息を漏らしていた。このシーンについて江口さんは、「彼自身も、欲しかったものというか、関係性というかね? そういったものが、セリフのない絵面から垣間見えて、満足そうにコーヒーを飲む瞬間が、この時間しかないんだなって思うと、エッモってなる」と聞いている全ファンがその場で「エッモ……」となってしまうお言葉を頂いた。八幡、よかったね……。ベンチに座っている3人、横で満足そうにコーヒーを飲む八幡の距離感なども感じながら、もう一度アニメを見返していただけると幸いだ。

そして、すべてのアフレコに立ち会ったあの方もここで登場。

そう、俺ガイル売り……、ではなく、原作者の渡航先生。

キャスト陣からは、「ここ、コミケじゃないですけど」と起立してまでの総ツッコミ。登場から笑いを誘う、歌える作家の登場に会場は大盛り上がりだった。

そんな渡先生が選ぶ俺ガイルの見どころは、脇を固めるメンバーたち。完1話での比企谷小町のあのシーン、平塚先生と八幡がプロムが終わった後に繰り広げられるそのシーンなど、「これが俺ガイル」といった名シーンをピックアップ。キャストからもこのシーンが好き!という反応が返ってくると、「書いたやつ天才」といつものボケ(事実)を披露。ちなみに、リアタイのときから1人でボソッと「これ書いたやつ天才だな」と自画自賛していたことを江口さんからリークされていた。もしまだ原作を読んだことのない皆さんは、本当に書いた作者は天才なので、一度読んでいただきたい。

また、渡先生もいらっしゃったということで、再びアフレコの話に。

現場では当日次回予告の台本が渡されるそうで、玉縄さんと八幡のラップが思ったより仕上がっていたので当日書いたリリックの話や、「佐倉綾音はこれどこまで言えるんだい」と佐倉さんに無理難題を渡すこともあったそう。久々のいつものメンバー集合のトークに懐かしささえ感じ、あの温かい現場の雰囲気を思い出すことができた。

まだまだ俺ガイルは終わらない!俺ガイル10

続いての企画は、俺ガイル10。10周年にあわせて、10個の企画が用意されており、それを発表していくというもの。ここでは、当日発表された企画を改めて振り返ってみようと思う。

まずは、10周年記念ビジュアルの公開!

っべー……、可愛すぎる……、可愛いが過ぎるっしょ! いろはが新たに指ハートを覚えてあざとさが108倍増したと同時に、八幡、雪乃がクラッカーを持っているのも印象的。個人的には新生奉仕部の仲間として小町ちゃんも入ってきてほしいと感じた。それにしても、みんな可愛い……(語彙力喪失)。

続いては、アニメ、オールナイト上映会!

1期はすでに情報解禁済みでしたが、2期3期もやってくださり、なんと登壇者もこんなにも豪華! 入場者特典もデカ缶バッジと、これは実質無料では……? 続報が楽しみなところだ。

続いては、こってりラーメンなりたけコラボ!

3年の月日を経て、ついになりたけコラボが開催されることに! 多くの俺ガイラーたちがずっと待ちわびていた本企画は、2023年4月より開始のこと。オリジナルグッズの販売も行われるので、ぜひ該当店舗で八幡たちが食べたなりたけの味を確かめてほしい。それにしても、八幡が珍しく笑っているポスターだ。やっぱり、にくづきに旨いと書いて脂。みんなを笑顔にしてくれる素敵なソウルフードだ。

お次は……、まだナイショです♪

いや、おい!ナイショなのかよ!と総ツッコミを受けそうなものだが、まだナイショらしい。けれども、すでに8個は決まっているとのこと! これは今後も期待できそう。これからの俺ガイルにも期待だ。

ぼっち・ざ・らぶこめ! はまだまだ続く……

楽しいステージもあっという間で、終わりの時間がやってきてしまった。最後にキャストの皆様からご挨拶をいただいた。渡先生からは、「こうして俺ガイル10周年を皆様とお祝いできたこと、本当にうれしく思います。この先もずっと、20年、30年、100年と、このぼっち・ざ・らぶこめ! を皆さんと一緒に楽しんでいけたらなと思います。これからもよろしくお願いいたします」とご挨拶。「あれ、タイトルがちょっと違いませんでした?(笑)」と東山さんがツッコミ、佐倉さんがエアギターをされて会場を笑いで包み込んだ。実際、親和性が高いアニメだと思うので興味がある方は俺ガイルとともに某作品を楽しんでいただきたい。一緒に青春コンプレックスしていこう。

佐倉さんからは、「まだ続刊してますよね? 結の2(実際は3)はいつ出ますか?」といつもの催促。渡先生から「10周年のうちには出ると思います……」という震え声が返ってくるとすかさず「はい、言質取れましたんで」とお約束の返答。東山さんからはOVAの内容を少しだけお聞きした。なにやら、本当に泣いてしまうらしい。聡明な俺ガイラー諸君はすでにゲームの予約は済ませているだろうが、まだだよー!という方はぜひとも4月発売のゲームを予約して一緒に泣く準備をしよう。わたしも予約しに某販売店に向かいます。そして、早見さん、江口さんのアツすぎるメッセージをいただき、イベントが終了。最後まで明るく楽しいキャスト陣と素敵な空間を過ごせた。

おまけ 俺ガイルブース!

公演も終了し、時間はまだ10時30分過ぎ。せっかくならということで、俺ガイルのブースがあるNBCユニバーサルブースの方に遊びに行った。

3人のアクリルスタンドの後ろには、黒板を模したところに制作陣、キャスト陣からの素敵なメッセージとサインが。わたしたちがそれぞれコメントを桜の花に書き込んで、みんなで桜を満開にさせようという企画。わたしたちも早速書き込んで、桜の開花に協力した。

時間がずれ、お会いすることはかなわなかったがこの方々もブースにお越しになられていたらしい。もはやファンじゃん……。そして仲良すぎでしょ……。

ほかにもAnimeJapanでは様々なステージやグッズ販売等が行われていたがここでは割愛させていただく。来年、また俺ガイルステージが行われるかどうかは不明だが、アニメファンにはぜひとも来場していただきたい素敵なイベントだった。

終わりに

まずは、今イベントを開くにあたって尽力していただいたすべての皆さんに感謝。わたしたちが想定しているほど数多くの方々がイベントを開くために尽力されているのを身に染みて実感したイベントだった。そして本レポートを書くにあたって写真提供を快く承諾くださった皆様、ありがとうございました。渡先生が仰っていたように、俺ガイルを20年、30年、100年と皆さんと一緒にお祝いできるように、今後とも俺ガイラー全員でこの作品を盛り上げていきたい。まずはこの10周年イヤーが、わたしたちファンも、制作陣にとっても素敵な年になることを祈って筆を置こうと思う。ここまでのご精読、ありがとうございました。

3月某日 つめた~いMAXコーヒーに浸りつつ。 たいちょー

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